ビックリ 激ウマの生椎茸
林野庁長官賞受賞
数年前に町村合併で都城市の一部になった山之口町というところで、こだわりの椎茸生産をしている名人がおられます。大杉さんの椎茸はTVの全国放送でも紹介されるほどの折り紙付の味、実際見て見ると驚きの連続でした。そして、食べてみると、なんというおいしさ。風味、味の良さ、歯ざわりの良さ。椎茸がこんなにおいしいとはびっくりです。私はふと思いました。「椎茸はメインディシュになり得る」
ステーキに塩焼きに、一度この椎茸を食べると椎茸のイメージが変わると思います。松茸気分で食べられる、本当においしい味のある椎茸です。
1.原木栽培
大杉さんの原点は原木栽培、なんと50町もの山にクヌギの木を植えてあります。50町って分かりますか? 1町が3000坪ですから、15万坪です。椎茸栽培は本当に根気のいる仕事、下のクヌギの幼木がシイタケ栽培に使えるまでにあと10年かかります。またクヌギは台風などでも折れやいため管理も大変だそうです。
収穫までのプロセスがとても長いので、やはりこれだけ植えておかないと間に合わないという事なのでしょうね。


天然の日陰で養生するクヌギ。こういう光景が敷地内のあちこちで見受けられます。最近は猿もこの椎茸を狙っていて電気柵も作られていました。しかし、猿が椎茸を食べるとは初耳でした。猿もうまいものは知っている(笑)。
大杉さんは完全な自然栽培、薬品類は一切使っていません。宮崎の山奥の肥沃な土地で育ったクヌギの木、そこから生まれる椎茸、つまり宮崎の自然を食べているから、うまいはずです。
除草剤も全然使わないので、草払いがすごく大変だそうです。原木栽培の椎茸は激ウマの乾燥椎茸として販売されます。

こちらは大杉さんの新しい試み、遮光シートをうまく使って椎茸の計画栽培をしています。上部に50センチくらいの段差を付けて、空気の通りをよくします。また、サイドもカーテンのように開閉できるようになっています。空気の流れをよくするためです。椎茸栽培には空気がとても重要だそうです。なにか、私たちにはピンとこないですね(笑)。
いろいろな発想を実現して行く理論と行動力、この人は本物だと思いました。
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2.菌床栽培
椎茸の栽培方法には大きく分けて2通りあります。1つはクヌギの木を使った原木栽培。そして、もうひとつが木材を砕いた菌床を使う菌床栽培です。 冬場は原木栽培でも素晴らしい椎茸ができますが、名人をしても夏場はどうしても思ったような味にならないそうです。そこで大杉さんは原木栽培に負けない味の菌床栽培を年間を通して供給できるようにいろいろ研究を重ねてきました。菌床栽培の場合は室内で温度や湿度の管理ができるので、暑い夏でも理想を追求する事ができます。 菌床といっても、大杉さんの場合はそのまま原木栽培の延長です。地元山之口町の広葉樹かし、しい、ならの木をチップにしたものをミキサーにかけ自家製の菌床を作ります。多くの菌床栽培ではこれに栄養素や病気対策として大豆カスやクエン酸などを加えるのですが、大杉さんは全く何も加えません。純粋に木材のもつ栄養素だけで椎茸を育てます。ほんとに木材だけで作るので、味も風味も全く原木栽培と変わりません。 その代わり、環境の設定にはものすごく神経を遣っています。薬を使っていないので、ちょっとしたミスで全滅という事もあるそうです。これだけのリスクをおってまで、味にこだわる姿勢には脱帽です。 |
![]() かし、しい、ならを粉砕したものに椎茸菌を植え付けます。白いところが菌が成長している部分です。 |
![]() やがて全体が褐変してきます。触ってみると木の皮のように硬くなっています。自然の状態と同じように皮を形成する訳です。まさに生きている証です。 |
![]() これを袋から出して栽培します。見事な椎茸がニョキニョキ生えてきています。 椎茸にもいろい品種があって大杉さんのは特に難しい品種だそうですが、見事です。 ああ〜てんぷらにしたい! |
通常の菌床栽培品との比較

| 一目見て、全く違いますね。特に食べた時に感じるのは密度の差です。大杉さんのは肉が緻密につまっている感じで、歯ごたえもとてもいいです。さすが林野庁長官賞です。足もコリコリしてとてもおいしいです。 |

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